補足資料(1.5回目) C言語の関数
🧩 補足資料:C言語の関数の基本
🧠 関数とは?
C言語の関数は、処理をひとまとめにして何度も呼び出せる仕組みです。
プログラムの再利用性・可読性を高めるために使います。
#include <stdio.h>
int main() {
hello(); // 関数呼び出し
return 0;
}
// 関数定義
void hello() {
printf("Hello, world!\\n");
}🔹 宣言と定義の違い
名称 | 役割 | 書く場所 | 例 |
|---|---|---|---|
関数宣言(プロトタイプ宣言) | 関数があることをコンパイラに知らせる | mainより上 |
|
関数定義 | 実際の処理内容を書く | mainより下でもOK |
|
💡 ポイント
- 宣言と定義を分けることで、関数を別ファイルに分割できる。
- 宣言だけをヘッダファイル(
.h)に書くのが一般的。
🔸 引数と仮引数の違い
種類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
仮引数(parameter) | 関数の受け取り側の変数 |
の a,b |
実引数(argument) | 関数を呼び出すときに渡す値 |
の 3,5 |
🧭 イメージ図
int add(int a, int b) ← 仮引数
↑ ↑
| |
add(3, 5); ← 実引数🧷 ポインタ渡し
関数に変数の**アドレス(場所)**を渡すことで、呼び出し元の値を直接変更できます。
#include <stdio.h>
void addOne(int* x) {
*x = *x + 1;
}
int main() {
int num = 10;
addOne(&num); // 変数のアドレスを渡す
printf("%d\\n", num); // → 11
}💬 ポイント
int* xは「int型のポインタ」*xは「ポインタの指す実際の値」- 呼び出し元の変数を直接書き換えることができる
⚙️ 戻り値・void・手続きと関数
C言語の関数には、値を返す関数と**値を返さない手続き(void関数)**の2種類があります。
// 値を返す関数
int add(int a, int b) {
return a + b;
}
// 値を返さない(void関数)
void printHello() {
printf("Hello!\\n");
}💡 return文
- 関数の実行を終了し、呼び出し元に値を返す。
- void関数では return を省略可能。
🧾 C言語の関数まとめ
分類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
宣言(プロトタイプ) | 関数の存在を知らせる |
|
定義 | 実際の処理を書く |
|
実引数/仮引数 | 呼び出す値と受け取る変数 |
/
|
値渡し | 値のコピーを渡す | 元の変数は変わらない |
ポインタ渡し | アドレスを渡す | 元の変数が変わる |
戻り値 | 処理結果を返す |
を使う |
void関数 | 戻り値なしの手続き | 画面出力など |
🧠 まとめ
- 宣言=関数の存在を伝える
- 定義=関数の中身を書く
- 引数はコピーか参照かで挙動が変わる
- ポインタ渡しはC言語の“参照渡し”のようなもの
- 戻り値の有無で「手続き」と「関数」を区別できる
練習問題!
🧮 第1問:平均点と評価を返す関数
3科目の点数を入力し、平均点を返す関数と、
その平均に応じて評価(A〜D)を返す関数を作れ。
float getAverage(int a, int b, int c);
char getRank(float avg);📘 仕様
getAverage()… 平均値を計算して返すgetRank()… 80点以上→A、60点以上→B、40点以上→C、それ以下→D
💡 例
入力: 80 70 90
出力:
平均点 = 80.0
評価 = A🔄 第2問:配列の最大値と最小値を求める関数
配列とその要素数を受け取り、最大値と最小値をポインタ経由で返す関数を作れ。
void getMinMax(int arr[], int n, int* min, int* max);📘 仕様
- ループで配列を走査し、
*min,*maxに代入 - mainで表示する
💡 例
入力: {3, 9, 2, 5}
出力: 最大値=9, 最小値=2
🔁 第3問:配列の平均値より大きい値を表示
整数配列と要素数を引数に受け取り、
平均値を求めて、その平均より大きい要素だけを出力する関数を作れ。
void printAboveAverage(int arr[], int n);📘 仕様
- 関数内で平均値を計算
- 平均より大きい要素をすべて表示
💡 例
入力: {60, 80, 70, 90}
出力:
平均値: 75.0
平均より大きい値: 80 90🧷 第4問:文字列中の特定文字を数える関数
文字列と文字を受け取り、その文字がいくつ含まれているか数える関数を作れ。
int countChar(char str[], char target);📘 仕様
for文でstr[i] != '\\0'まで走査- 一致したらカウントを増やす
💡 例
入力: "banana", 文字 'a'
出力: 文字 'a' は 3 個含まれています
🧩 第5問:関数を組み合わせて統計出力
以下の関数を組み合わせて、5人の点数から平均・最高・最低を出力するプログラムを作れ。
float getAverage(int arr[], int n);
int getMax(int arr[], int n);
int getMin(int arr[], int n);📘 仕様
- mainで配列を作り、関数を順に呼び出す
- 結果を整形して表示
💡 例
入力: {70, 85, 60, 90, 75}
出力:
平均点: 76.0
最高点: 90
最低点: 60